コラム
COLUMN

2017.05.18

マイホームリノベーションの理想と現実

「キッチンは家族の顔が見えて、陽当たりの良い位置がいい」

「将来のことを考えて、床は全てフラットにしたい」
 
経年劣化のある物件を安く購入し、ご自身でリフォームする方が増えています。
新居探しも去ることながら、ご自宅の理想の間取りをプランニングする事も、さぞかしい楽しい物でしょう。
 
ところで、間取り変更はなんでも思い通りに行かない事をご存知ですか?
 
今回は、流行りの中古マンションリフォームにおいて、気をつけるべき点についてご説明していきたいと思います。
 

憧れのカウンター式対面キッチン


南側の窓から暖かな日差しが差し込むリビングで、遊んだりお昼寝をするお子様を見ながらキッチンに立つ、多くの方々が対面式キッチンに憧れを抱きます。
デザイン性はもちろん、実用性でも優れた対面式キッチンは、上記のように家族の気配を感じ、お子様の様子を見ながら家事に取り掛かるという意味で、特にファミリータイプの物件において好まれます。
新築物件などでも頻繁に取り入れられる事から、現代のニーズにマッチした仕様であることが見て取れますね。
 
「今の家はキッチンが北側にあって冬は冷える」
「リビングから離れたキッチンは疎外感を感じる」
ご自宅をリフォームしようとする方々も、同様に対面式キッチンを好まれます。
 
ところでこのキッチン、既存の位置から自由に移動させる事が出来ないというのをご存知でしょうか。
 

水回りの配置変更には制約が伴う


 
"リフォームなんだから自由にレイアウトを決められる"
このようにお思いの方も少なくないのではないでしょうか。
様々な制約の中で、多くの妥協を乗り越えてリフォームを完成させる、これがリフォームの現実です。
 
とくに水回りの配置変更を語る上で外せないのが、「排水」です。
ご存知の方もおられるかも知れませんが、マンションの排水は、専有部内から共用の排水管(間取り図などで「PS」などと記載があれば、それは大抵マンションの共用排水管です。)へと流れて下水道へ排出されます。
例えばキッチンで流した水を、この共用排水管へと流すには、排水管に勾配(傾き)がある必要があり、すなわち「高低差があって初めて水を排水出来る」と定義付けられます。
 
お気付きの方も既におられるかもしれませんが、排水の為の適切な勾配を確保する為には、排水する先(共用排水管)から余り離れた位置に、キッチンなどの設備を配置する事は出来ないのです。
 
 
 

壊せない壁の存在


小さかった居室を拡張する、居室と居間を一つの空間にし、広々としたリビングにする、大きな間取り変更をする際は、往々にして壁を解体する必要が生じてきます。
その際に問題となるのが、「壊せない壁」の存在です。
「壊せない」の意味は、管理規約上、あるいは構造上「壊してはいけない」と言う意味で、「躯体(くたい)」や「構造壁」と呼ばれる壁がこれに該当します。
たとえば、既存の浴室を囲う壁が構造壁に該当し、広々とした浴室へのリフォームが出来ない場合、トイレの壁が躯体となっており、移動させられない場合などが上げられます。
こういった壁の存在は、多くの場合解体して初めて判明する事が多く、望んだ内容のリフォームが施工できないといったトラブルも頻発します。
 

自分でリフォームするメリットとデメリット


お自宅をご自身でリフォームする際のメリットとしては、好みの間取り・仕様を実現出来ると一般的に言われます。
しかし現実は、上記のような理由により理想と現実の大幅なギャップに直面する事となります。
住宅のリフォームに知見のある方なら話は違いますが、一般の方にとって、果たしてご自身でリフォームを検討する事は賢明な判断と言えるでしょうか。
 
プロの不動産屋としての答えは、NOです。
 

プロによるリフォーム済み物件を買うと言う事


現在の不動産市場においては、リフォーム済み物件も多く流通しております。
この中でも、不動産業者がリフォームの企画、施工を行っている物件は、プロが設計しており、
そのデザインや性能など、一般的なリフォームとは一線を画すと言えます。
さらに、多くの場合不動産業者が販売している物件には、民法その他関係法規で保証される内容より、
手厚い保証(アフターサービス)を受けられることもあって、築年数の古い物件と言えど、安心してご購入頂くことが出来ます。
 

まとめ


ご自身で一からプランニングしてリフォームを施工する場合、全てが理想通りに実現すればさぞかし住み心地の良いお住いになることでしょう。
しかしながら、購入後の不具合の事や、リフォームの仕様・仕上がりを考え、不動産業者によるリフォーム済み物件を購入する事には大きなメリットがあります。
ご自宅のリフォームをお考えの方は、購入後住まう時のことまで考え、不動産業者によるリフォーム済み物件をご購入されることをお勧め致します。